【カスタムサーフボード】7'6” Fish Twin。小波の中でGlide → Drive → Flowをつなぐ一本。

Shape

Sep 27, 2026

MEET THE RIDER

今回オーダーいただいたのは、166cm / 58kgのサーファー。
T-REEFのボードとしては、今回が2本目のカスタムです。

1本目は、5’11” × 20” × 2 3/16”のショートボード。
5 Plugs Multi Fin(5プラグ・マルチフィン)を採用し、反応性とパフォーマンスを重視した一本でした。

そして今回求められたのは、小波をメインに、もっと自然に波の力を使って走れるボード。そこで、単純に「小波用だから浮力を増やす」のではなく、

Glide(滑走) → Drive(推進力) → Flow(流れるような動き)

という一連の動きをテーマに、7’6” Fish Twinをデザインしました。


WHAT WE BUILT

Spec

Details

Length

7'6"

Width

21 1/2"

Thickness

2 5/8"

Nose Wide

15"

Tail Wide

15 1/4"

Tail

Fish Tail

Fin Setup

Twin Fin / Fixed Fin


THE DESIGN STORY

7’6”の長さで、小波の中にGlide(滑走)を作る

小波では波そのもののパワーが弱いため、ショートボードではサーファー自身がパドル、テイクオフ、加速を積極的に作る必要があります。

そこで今回は、7’6”という長さを使って、水面との接触を長く取り、ボードが自然に前へ進み始めるGlideを作りました。

単純に「大きくする」ための7’6”ではなく、Glideを生み出すための長さです。

21 1/2”の幅で、弱い波の力を受け取る

長さと同時に重要なのが、21 1/2”という幅です。
センターからテールまで急激に絞り込まず、
幅を自然に残しながらFish Tail(フィッシュテール)へつなげています。

十分なPlaning Area(滑走面積)を確保することで、力の弱い小波でも水面に乗りやすく、スピードを維持しやすいアウトライン(ボード全体の輪郭)にしています。

長さでGlide(滑走)を作り、幅でPlaning(滑走)を支える。
この2つのバランスが、今回のデザインのベースになっています。

Fish Tail × Twin Finで生み出すDrive(推進力)とFlow(流れ)

幅を残したFish Tail(フィッシュテール)は、小波でも十分な滑走面積を確保しながら、中央の深い切れ込みによって水をスムーズにリリースします。

そこに組み合わせたのが、Fixed Twin Fin(固定式ツインフィン)です。
今回のボードは、フィンだけを独立して考えるのではなく、

Outline(輪郭) × Fish Tail(フィッシュテール) × Down Rail(ダウンレール) × Bottom(ボトム形状) × Twin Fin(ツインフィン)

をひとつのシステムとして設計しています。
細かくボードを動かすというより、レールを使いながらボード全体を流れるように走らせていく。

Hold(水を捉える) → Drive(推進する) → Release(水を抜く)
という流れを自然につなげるためのFish Twinです。

浮力を残しながら、レールの反応性を失わないDown Rail

7’6” × 21 1/2”というサイズによって、ボードにはすでに十分なPlaning Area(滑走面積)があります。

そのため、必要なボリューム(浮力につながるボード全体の体積)は長さ、幅、センター部分で確保しながら、Down Rail(下向きに落としたレール形状)によってレール側のボリュームを整理しています。

パドルではしっかり浮く。
滑走時には自然に走る。
そしてレールを入れた時には、きちんと反応する。

「浮くけれど、レールが入らない」ボードにしない。

小波用であっても、サーファーの動きに自然に応えるためのレール設計です。

Nose Entry → Flat → Slide V。水の流れを止めないボトム設計

今回のボトム形状は、
ノーズエントリー → フラット → スライドV
という構成です。

ノーズから水を受け、Flat(平らな面)の部分でボードを前へ運び、後方のSlide V(V字状のボトム形状)で水を左右へ逃がしながらRelease(水を抜く)していきます。

サーフボードのボトムは、単なる「形」ではありません。
水をどう受け、どう運び、どう抜いていくか。

今回の7’6”では、その流れを

Catch(水を捉える) → Carry(水を運ぶ) → Drive(推進する) → Release(水を抜く)

として設計しています。


2本のボード、2つのスピードの作り方

1本目の5’10” ショートボードは、サーファー自身の動きに対してボードがダイレクトに反応する、反応性とパフォーマンスを重視した一本でした。

今回の7’6” Fish Twinは、長さによるGlide(滑走)、幅によるPlaning(滑走性能)、ツインフィンによるDrive(推進力)とFlow(流れるような動き)、フィッシュテールによるRelease(水抜け)を使ってスピードを作ります。

この2本は、単純な「短いボード」と「長いボード」ではなく、
同じサーファーが、異なる波のコンディションに対して、
異なる方法でスピードを作るための2本です。

T-REEFでは、身長や体重だけでボードのサイズを決めることはありません。

どんな波に乗るのか。
どんなボードに乗ってきたのか。
今、何を感じているのか。
そして、これからどんなサーフィンをしたいのか。

今回も、166cm / 58kgだから7’6”なのではなく、小波の中でこのサーファーに必要なGlide(滑走)とスピードを考えた結果として、7’6”という長さを選びました。
長さを利用しながら、長さに支配されない。

Glide(滑走)からDrive(推進力)へ。
そして、そのままFlow(流れるような動き)へ。

小さな波の中にある水の流れを受け取り、
サーファーとボードが自然につながっていく。
それが、この7’6” Fish Twinです。


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