THE NEXT CHAPTER - T-REEF

Stories

Jun 27, 2026

2026年3月28日、29日。

七里ヶ浜の第二のホームともいえる「Siciliana」にて、T-REEFとして初となるブランドディナープレゼンテーションを開催しました。

今回のイベントは、単なる食事会ではありません。

40年以上にわたって歩んできたこれまでの道のりを振り返りながら、これから向かう未来について、日頃から支えてくださっている皆さまと共有するための時間でした。

初日は、長年T-REEFを支えてくださっているパートナーの皆さま、新しいプロジェクトに取り組もうとしてくれている新たな仲間、約20名をお招きした特別なディナーを開催。

二日目は、創業当初から関わってくださっているライダーやお客様を中心に、約30名の方々にお集まりいただきました。

この40年間を通して、私たちはひとつ確信しました。

T-REEFは、単なる「サーフボードを作るブランド」ではなく、

人と人とのつながりそのものによって成り立っている存在だということです。


40周年がゴールではなかった

2025年、T-REEFは創業40周年を迎えました。

周年パーティーは、多くの方々に支えられ、本当に忘れられない時間となりました。

40年間積み重ねてきたサーフボード、出会い、友情、そして思い出。

そのすべてを振り返ったとき、不思議な感覚がありました。

「やり遂げた」という達成感ではなく、
むしろ「ここから始まる」という感覚でした。

だからこそ、2026年のテーマを

"The Next Chapter: The Year of Challenges"
「次なる章 ― 挑戦の年」と掲げました。

伝統や歴史は、ただ守るだけでは続いていきません。

挑戦し続けることでこそ、次の世代へと受け継がれていくものだと考えています。


私たちの使命は変わりません

T-REEFのシェイパー、富永忠男は、50年以上にわたり
今もなお、一本一本のサーフボードをハンドシェイプし続けています。

自分の手で削り出したサーフボードにしか宿らないものがあると、信じているからです。

大量生産が当たり前になった今だからこそ、改めて考えています。

このシェイピングという文化を、どうやって次の世代へつないでいくのか。

その答えとして、私たちは「サーフボードブランド」という枠を超え、
技術を継承し、伝え、未来へとつないでいく存在として、
新たな一歩を踏み出しました。


運命の出会い

人生には、不思議な出会いがあります。

40周年パーティーに、一人の若いサーファーが参加しました。
奄美大島を拠点に活動する、32歳のサーファー、信之助です。

長年のT-REEFライダーの紹介で、初めて知り合いました。
ちょうどその頃、彼はサーフボードシェイプに興味を持ち始めていたといいます。

40年間の歴史。
ものづくりへの姿勢。
そこに集まる人たち。

そのすべてに心を動かされた彼は、後日一本のサーフボードをオーダーしました。
その内容は、とても特別なものでした。

富永忠男がかつて、自身の師であるディック・ブルーワーに初めてオーダーしたサーフボードと、まったく同じスペックの一本。

そして、そのサーフボードを自ら作るために、初めてのシェイピングワークショップに参加しました。

その体験は、彼の人生を大きく変えることになります。

単にサーフボードを作ったのではなく、
自分が進むべき道を見つけたのです。

ワークショップ終了後、彼は忠男にこう尋ねました。

「弟子として、教えていただけませんか。」

それは、T-REEFにとっても予想していなかった出来事でした。

こうして、創業40年を経て、T-REEF初となる正式な弟子が誕生しました。


シェイプルームを飛び越えて

この出会いは、新たな挑戦へとつながっていきました。

シェイピングを、シェイパーだけの閉ざされた世界のままにしておく必要があるのか。もっと多くの人に、この文化を見てもらうことはできないのか。

そうして始まったのが、
「Open Shape(公開シェイプ)」という取り組みです。

T-REEFでは以前から、シェイプルームを開放する文化がありました。

しかし今回は初めて、自分たちのホームを離れ、
信之助が奄美大島に新しく作ったシェイプルームで開催することになりました。

どれくらいの方が来てくださるのか分からない中でのスタートでしたが、
結果として、10名程の方々が足を運んでくださいました。

初めてハンドシェイプを見る方。
長時間見学してくださった方。
積極的に質問をしてくださった方。

その「10名」という数字は、単なる参加人数ではありません。

この文化が、これからも未来へとつながっていく可能性を持っているという証でした。


コンフォートゾーン(居心地の良い、慣れた場所)から一歩外へ

奄美での経験は、私たちに新たな確信を与えてくれました。

サーフカルチャーやクラフトマンシップ、
そしてコミュニティを未来へ残していくためには、

同じ場所にとどまり続けるのではなく、
外へ出ていく必要がある。

現地の文化を尊重し、人と出会い、学び続けていくことが大切だと感じています。

2026年前半は、すでに高知、そしてバリへと足を運び、T-REEFファミリーとの再会を重ねてきました。

そして、その先に待っていたのが、
私たちにとって特別な場所のひとつ。

ハワイ・カウアイ島です。

それは、単なるサーフトリップではありません。
ビジネスでもありません。

そこには、40年以上前から続く、ある「使命」がありました…